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3.11
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    3.11

    誰もが知っている日となった。
    もう一カ月以上も経ったけれど。

    今でも毎日地震が起こる。
    もう携帯の地震速報も鳴らなくなった。
    多分震源地が近すぎて、p波だかa波だかが気象庁に到着してから出す地震速報が間に合わないんだと思う。
    それに震度4くらいは普通になってしまった。

    地震当日。
    私は病院へ行くところだった。
    なかなか揺れはおさまらない。立っていられなくて地面が歪んで見えた。
    埋立地の海が近い実家が心配で電話をしてみたけれども当然繋がらない。
    最初は自分の家族、親族の安否に必死だった。
    そして時間が少し過ぎて、テレビを見たらとんでもないくらいの忘れられない映像が流れた。
    大変なことが起こったのだということがよくわかった。

    2,3日して私はこうして家にいていいのだろうか?という罪悪感に駆られた。
    でも現地に行くにしても私には持病があって薬も手放せないしかえって迷惑だから行けない。
    一人で悶々と悩んでいるときに夫がArtists' Action for Japanという団体を教えてくれた。
    この団体は、美大の在校生や卒業生が中心となって、その場でドローイングをし、一枚1000円から義援金を募る、というもの。

    私は画家と名乗ってはいるものの、実は美大出身ではない。
    だから芸大とか聞いてしまうと腰が引けてしまう。

    でも、夫にも告げず、私は4月一杯土日開催されるチャリティのうち土曜日だけ全部申し込んだ。
    夫は驚いた様子だったけれど、電車が苦手な私の送り迎えをしてくれていてとてもありがたいと思った。
    もう4回描いてきた。
    正直、仕事なら人と話すのはいいけれど、プライベートで話すのは苦手。特に絵というのは心に直結してるから実はあまりお客様としゃべりたくない。
    でも買ってもらわないといけないから。。。

    頑張って描いてきた。残り、今週の土曜日が最後。

    絵を描いているときに地震は来る。
    でも、もしここで被災しても私は後悔しないと思う。
    今決断して、一生懸命過ごした時間に間違いはないと思うから。

    ことわざに、『絵にかいた餅』というものがある。
    言葉通り、絵に描いた餅は食えない、というもの。
    この現代に於いて、本当にそうなのだろうか?でも自分なりに解釈をした。

    もし、私の絵を手にした人が幸せを感じてくれて、その方の募金が被災者の方々の少しでも力になれば画餅では終わらないんじゃないか?と。

    だから今週末も描いてくる。

    もしよかったらHPがあるので見てみてください。
    関西でも開催されているようです。

    http://aa4j.org/


    さあ、前へ進もう。
    前へ。前へ。 
    | 地震 | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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